駅伝ファンの皆さん、こんにちは。
今回は、第55回全日本大学駅伝における当日の戦略変更についてお伝えします。
特に注目すべきは、4連覇を狙う駒澤大学のランナー配置です。
駒澤大学は、出雲駅伝で1区区間賞を獲得した篠原倖太朗を3区に、
そして経験豊富なランナーの安原太陽を6区に配置しました。
この戦略にはどのような狙いがあったのでしょうか?
篠原倖太朗、
3区で主導権を確保 篠原倖太朗は、出雲駅伝で見事1区区間賞を獲得したランナー1です。
しかし、全日本大学駅伝では、彼が1区から3区に配置変更されました。
その背後には、駒澤大学の藤田康介監督の緻密な戦略がありました。
藤田監督は3区を「駒澤大学の主導権を確保するための区間」と位置づけ、
篠原にこの重要な役割を担ってもらう決断を下したのです。
3区は、8区間中最も長い区間で、19.7キロという距離を走ります。
山岳区間と平坦区間の2つの異なる要素を含んでおり、この区間での成功は
全体の展開に大きな影響を及ぼします。
篠原はそのスピードと持久力を活かし、山岳区間でリードを築き、
平坦区間でもペースを落とさずに走り続けました。
その結果、篠原は3区で区間賞を獲得し、57分23秒という素晴らしいタイムを記録し、
駒澤大学に1分以上のリードをもたらしました。
彼は、駒澤大学の主導権を確保するミッションを完璧に果たしたのです。
安原太陽、
6区でリードを守る 安原太陽は、出雲駅伝では走りませんでしたが、
全日本大学駅伝では6区に配置されました。
6区は、平坦な13.2キロの区間で、暑さがランナーにとって課題となる区間です。
この区間で、駒澤大学は、経験豊富なランナーである安原を配置し、
他校に追いつかれないようにすることを狙ったのです。
安原は、この戦略に応え、堅実な走りを見せました。
6区のスタート時点で、駒澤大学は2位の青山学院大学に1分9秒の差を
つけていましたが、安原はその差を広げることはできませんでしたが、
縮められることもありませんでした。
結果として、
安原は6区で区間4位となる38分10秒のタイムを記録し、駒澤大学に
1分8秒のリードを残しました。
彼は、駒澤大学のリードを守るミッションを見事に達成したのです。
駒澤大学、4連覇に向けて王手 篠原と安原の活躍によって、
駒澤大学は7区、8区でも他校に追いつかれず、トップでゴールしました。
駒澤大学は、5時間13分32秒の総合タイムで優勝し、4連覇に向けて
王手をかけました。
藤田監督は、
「篠原は3区で主導権を確保してくれた。安原は6区でリードを守ってくれた。両選手には感謝している」
とコメントしました。
駒澤大学は、当日の戦略変更が見事に成功し、4連覇に向けて大きな一歩を
踏み出しました。
次は、来年の箱根駅伝での活躍が期待されます。