こんにちは、村上春樹の作品が大好きな私です。今日は、最近話題になった村上春樹原作舞台のトークイベントでの「不適切発言」について、私なりの考えを書いてみたいと思います。
まず、どのような発言が問題になったのでしょうか。私が知る限り、以下の2つの事件がありました。
2019年9月、舞台「ドライブ・マイ・カー ~村上ラヂオ~」のトークイベント
お笑いコンビ・Aマッソが特定の人物の名前を挙げてダイバーシティについて配慮を欠く発言をしたとして、所属事務所や本人たちが謝罪したという事件です。具体的には、Aマッソの加納が、舞台に出演した女優の一人に対して、「あなたは○○さんの役をやっているんですよね。○○さんって、あの、男の人ですよね」と発言し、その女優がトランスジェンダーであることを暴露したというものです。この発言に対して、Aマッソの所属事務所は公式サイトで謝罪文を掲載し、Aマッソの両名も直筆コメントで謝罪しました。
2021年7月、舞台「ねじまき鳥クロニクル2021」のトークイベント
主演の俳優・松山ケンイチが「取り返しのつかない愚かな発言」をしたとして、自身のブログで謝罪したという事件です。具体的には、松山ケンイチが、舞台に出演した女優の一人に対して、「あなたは本当に女性なの?」と発言し、その女優がインターセックスであることを暗に示唆したというものです。この発言に対して、松山ケンイチは自身のブログで謝罪文を掲載し、その女優とも直接謝罪したということです。
これらの発言は、どちらもダイバーシティに関するものであり、特定の人物の性別や性自認を無視したり、暴露したりするものでした。私は、これらの発言は、明らかに不適切であり、人を傷つけるものであると思います。舞台やトークイベントは、芸術やエンターテイメントの場であり、笑いや感動を提供する場であるべきです。そこで、個人のプライバシーやアイデンティティを侵害するような発言をすることは、許されることではありません。また、それは、ダイバーシティを尊重する社会の流れにも反することです。
もちろん、発言した本人たちは、謝罪したり、反省したり、学んだりすることで、改善することができると思います。しかし、それだけでは、被害を受けた人物や関係者、観客などの心の傷は癒えないかもしれません。私は、発言した本人たちだけでなく、舞台やトークイベントを企画したり、運営したりする側も、ダイバーシティに関する教育や啓発を行うことが必要だと思います。また、観客として楽しむ側も、ダイバーシティに対する理解や配慮を持つことが必要だと思います。
私は、村上春樹の作品が大好きで、彼の作品には、さまざまな人間の多様性や複雑性が描かれていると感じます。私は、そのような作品を原作とした舞台やトークイベントが、ダイバーシティに敏感であり、人を尊重する場であってほしいと願っています。そして、私たち一人一人が、ダイバーシティについて考える機会になることを期待しています。