トヨタMR2の未来形か? トヨタEVスポーツ・コンセプト「FT-Se」
ジャパン・モビリティショーで展示されたトヨタのEVスポーツ・コンセプト「FT-Se」は、そのワイド&ローなスタイリングとミドシップ風のデザインが注目を集めました。このスポーツカーは、日本車メーカーが提案する電気自動車(BEV)のスポーツモデルであり、未来のスポーツカーに対する期待が込められています。
エクステリアとデザイン
車体のサイズは全長×全幅×全高=4380×1895×1220mmで、ホイールベースは2650mmです。エクステリアはワイド&ローなデザインで、短い全長に対して幅広く低いスタイリングを採用しています。ミドシップ・スポーツの雰囲気を漂わせ、トヨタMR2のような雰囲気も感じられます。
フロントまわりはLEDデイタイム・ライトと縦型ヘッドライトが特徴で、イタリアン・スポーツカーを連想させるデザインとなっています。ボディ全体がワイドで低く、前輪の存在感が際立つようなフォルムに仕上げられています。
ボディ・サイドには開閉式エアインテークが配置され、バッテリーとモーターの冷却を兼ね備えています。タイヤは前輪265/35、後輪295/35の20インチサイズを採用しています。
インテリアとドライブ
キャビンは2シーターで、ドライバーはホイールベースの中心近くに座るレイアウトが採用されています。ダッシュボードは低く、スポーツカーらしい低い着座位置からでも良好な前方視界を提供します。ドライバー正面にはメーターパネルとして使用するディスプレイが配置され、ステアリング・コラムには操作画面が搭載されています。
シートはレカロ製のセミバケットで、高G走行時のサポートとして機能する青いメッシュ状の素材が使われています。車両の各部には高性能スポーツカーとしての機能が組み込まれており、ルーフはガラスパネルを備えた固定式です。
パフォーマンスと駆動方式
FT-Seは前後モーターによる4WDで、前後のセクションにアルミ一体鋳造部材のギガキャストを使用しており、高い剛性を実現しています。薄型バッテリーの導入により、非常に低い車高を実現しました。トヨタ・ガズーレーシング(TGR)の思想に基づくこのモデルは、カーボンニュートラル時代におけるスポーツカーの選択肢として提案されています。
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