米ブラックストーン、ゴールドマンから京都のホテルを取得-関係者
米投資ファンドのブラックストーン・グループが、マリオット・インターナショナル傘下の「モクシー京都二条ホテル」(京都市中京区)をゴールドマンサックス証券から約80億円で購入したことが4日までに分かった。
複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。ブラックストーンの広報担当者は同ホテルの取得を認めたものの、価格についてはコメントを控えた。ゴールドマンの広報担当はコメントを控えた。
モクシーはマリオットのホテルブランドの一つで、国内では京都のほか錦糸町や大阪などに計4軒ある。運営会社の資料によるとモクシー京都二条は2021年7月に開業し、客室数は158室となっている。
円安を背景に訪日外国人観光客の数が増加していることや調達金利の低さから、国内のホテル分野に対する海外投資家の関心は高い状態が続いている。米調査会社のMSCIリアル・アセッツによると、年初から8月までで海外投資家は20億ドル(約2944億円)を国内のホテル分野に投資。投資額は2022年1年間の水準を上回ったほか、アジアの分野別の商業用不動産投資額の中で最も多かった。
ブラック・ストーンは国内ホテルでは、近鉄グループホールディングスからまとめて取得した8軒を含め、過去2年間で12軒を取得している。同社不動産部門日本代表の橘田大輔氏は8月のインタビューで、国内ではホテルやデータセンター、賃貸住宅などへの投資に注力する意向を示していた。