ゴールドマン・サックスがFRBの利下げ時期を早めると予想。ビットコイン市場にどんな影響があるのか？
こんにちは、暗号資産（仮想通貨）に関心のある皆さん。今回は、アメリカの金融政策とビットコイン市場の関係についてお話ししたいと思います。
先日、投資銀行大手のゴールドマン・サックスが、アメリカ連邦準備制度理事会（FRB）による利下げ時期の予想を発表しました。それによると、FRBは2024年第3四半期に利下げを開始するというのです。これは、従来の予想である同年第4四半期よりも3か月早いということになります。
なぜゴールドマン・サックスはこのような予想をしたのでしょうか？その背景には、ビットコイン（BTC）と広範な暗号資産市場の急騰があります。ここ数週間、ビットコインはアメリカでスポット上場投資信託（ETF）のローンチが近づいていることや、2024年に控えたマイニング報酬の半減（ハービング）の期待感などによって、高値を更新し続けています。また、10年米国債利回りの低下が、ビットコインにとってはプラスの要因となっています。10年米国債利回りは、いわゆるリスクフリーレートと呼ばれるもので、金利が低いほど、リスク資産への投資意欲が高まります。
現在、FRBの基準金利は5.25％～5.5％という高水準にあります。しかし、FF金利先物のトレーダーたちは、来年末までには4％台まで低下すると見込んでいます。これは、FRBがインフレ圧力に対応して、2022年3月から引き締めサイクルに入ったことの反動とも言えます。金利を0％～0.25％の低水準から引き上げたFRBは、直近では7月にも利上げを行いました。この借入コストの急上昇は、昨年、暗号資産を含むリスク資産にとっては大きな重荷となりました。
しかし、ゴールドマン・サックスの予想が的中すれば、FRBは2024年第3四半期に利下げに転じることになります。これは、暗号資産市場にとっては大きな追い風となるでしょう。金利が下がれば、借り入れコストが安くなり、経済や金融市場のリスクテイクが活発になります。2022年に観測されたように、金利が急上昇すると、暗号資産市場は大きく下落しました。その逆のことが起こる可能性が高いということです。
もちろん、ゴールドマン・サックスの予想が必ずしも正しいとは限りません。FRBの金融政策は、経済状況やインフレ動向などによって変わる可能性があります。しかし、少なくとも現時点では、暗号資産市場は強気のムードに包まれています。ビットコインは、2024年のハービングに向けて、新たな高みを目指すのでしょうか？それとも、何らかの要因で下落に転じるのでしょうか？今後の動向に注目していきましょう。
