ビットコイン安定、アルトコイン急騰──FRBの金利決定待ちで市場は不安定
ビットコイン(BTC)は、米金利決定待ちの状況で4万1000ドル付近で安定しています。11日のフラッシュクラッシュを経て、ビットコインの価格は一時的に下落しましたが、多くのアルトコインが急騰しました。特に、DOT、ATOM、INJ、TIAなどが過去24時間で10%~20%上昇し、市場をけん引しています。
ビットコインの価格は、FRBが13日のFOMCで利上げを一時停止するとの予想が広がっている中、4万1000ドル付近で推移しています。一方で、12日には大規模なレバレッジ清算があり、8月中旬以来の最大の日次ドローダウンも観測されましたが、市場はこれを受けて安定しています。
イーサリアム(ETH)は同期間に1%下落し、2200ドルを下回りました。しかし、ビットコインやイーサリアムが勢いを失った一方で、アルトコインは躍進しています。
ポルカドット(DOT)、コスモス(ATOM)、インジェクティブ(INJ)が特に好調で、過去24時間で10%~20%上昇しました。また、アバランチ(AVAX)は1カ月で2倍以上に上昇し、ミームコインのドージコイン(DOGE)を抜いて時価総額で上位に浮上しています。
さらに、新しいブロックチェーンデータソリューション「セレスティア」のトークンTIAは、ポリゴンのソフトウェアツールを活用してイーサリアムブロックチェーン上に新しいレイヤー2ネットワークを導入する計画を発表し、20%急騰して史上最高値を更新しました。
金融市場全体を示すCoinDesk Market Index(CMI)は、過去24時間で1.2%上昇し、市場全体が活気づいています。
FRBは、最新の消費者物価指数(CPI)が小幅に低下したことを受けて、13日のFOMCで金利を5.25~5.5%に据え置くと広く予想されています。インフレ鈍化により、FRBは3回連続で利上げを一時停止する見込みであり、投資家は来年の動向に注目しています。
ビットコイン取引所Bitfinexのアナリストらは、FRBによる金利の一時停止が市場に対する強気のシグナルとなる可能性があり、これまでの経験からして、これが市場に前向きな動きをもたらす可能性があると指摘しています。FRBの金利決定結果が出る13日を待ちながら、暗号資産市場は不安定な展開が続く見通しです。