FRB、政策金利据え置きだが2024年はハト派になる可能性を示唆
FRB(米連邦準備制度理事会)は13日、予想通りフェデラルファンド金利の誘導目標を5.25~5.50%に据え置いたが、同時に2024年末の金利見通しを5.1%から4.6%に引き下げた。
FRBは声明で、「家計や企業の財務・信用状況の逼迫が経済活動、雇用、インフレの重しとなる可能性が高い」とし、「これらの影響の範囲は依然として不透明だ」と述べた。
金利発表と並行して、FRBは四半期ごとの経済見通しも発表した。2023年末のコアインフレ率の予想は、3カ月前の予想3.7%に対して3.2%に引き下げられた。2024年末のコアインフレ率の予想は、以前の予想2.6%に対して現在は2.4%となっている。2024年の実質GDP伸び率予想は1.5%から1.4%に引き下げられた。
FRBは現在、2024年末のフェデラルファンド金利が3カ月前の予想5.1%に対し4.6%にとどまると予想しており、来年は75ベーシスポイントの利下げが行われることを示唆している。
ビットコイン(BTC)の価格は1週間前の上昇からさらに1%弱上昇しており、現在は2.2%上昇した4万2370ドル(約593万1800円、1ドル140円換算)となっている。従来の市場では金利が低下。米10年債利回りは12ベーシスポイント低下して4.08%となり、8月以来の最低水準だ。米株式市場のインデックスは高値を更新し、S&P500は現在0.6%上昇している。金は1%弱上昇して2013ドルに達し、ドルインデックスは約0.5%下落した。
今日まで市場は1月下旬のFRB会合で動きがあることをほぼ予想していなかったが、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchツールでは、続く3月会合での利下げを予想している割合が50%近くに達していた。