ビットコイン、上昇トレンド再開前に3万6000ドルまで後退する可能性:QCPキャピタル
シンガポールを拠点とするQCPキャピタル(QCP Capital)は、ビットコイン(BTC)のスポット型上場投資信託(ETF)が1月にローンチされる見通しだが、当初は控えめな需要に直面することが予想され、「ニュースで売る」のシナリオにつながる可能性があると最近のメモに記した。そして、それがビットコインに短期的なボラティリティをもたらし、イーサリアム(ETH)に焦点が移る可能性があるという。
「当初のビットコインスポットETFに対する実際の需要は市場の予想を下回る可能性が高い」とQCPは書いている。「ビットコインの上値抵抗線は4万5000ドルから4万8500ドルの範囲にあり、上昇トレンドが再開する前に3万6000レベルまで一時後退する可能性があると予想している」。
ビットコインは記事執筆時点で4万3700ドル付近で取引されており、前日比で2%上昇している。
イーサリアムはビットコインからの市場シフトが予想され、二次投資の選択肢になると見られており、まもなく登場するイーサリアムのスポットETFへの投機的関心が、ETFの上場前であってもETH価格を上昇させる可能性があるとQCPは書いている。
「イーサリアムは興味深い出遅れ銘柄かもしれない」とQCPは述べ、「このようなヘッドラインの興奮は、それが正当化されるかどうかにかかわらず、ETH価格にいくつかの投機的な上昇を形成する可能性がある」としている。
米CoinDeskは、ブラックロック(BlackRock)、ナスダック(NASDAQ)、アメリカ証券取引委員会(SEC)は、ビットコインETFの上場のためのルール変更を議論するために1カ月で2回目の会議を開催し、ブラックロックは、SECの意向に合わせて、現金償還を含めるように提案を修正したと報じた。
グレイスケール(Grayscale)も最近、SECと2度目の会合を持った。
CoinDesk Indiciesのデータによると、ETFへの期待が高まる中、ビットコインはここ1カ月で17%上昇している。