【注目】堀口恭司が日本人格闘家に警鐘!朝倉未来の“路上の伝説”にも苦言「チートじゃないですか」
Bellator世界バンタム級王者であり、RIZINのエースでもある総合格闘家の堀口恭司(33=ATT)が、日本の格闘技界に対して厳しい意見を述べた。RIZINの公式YouTubeチャンネル「RIZIN FIGHTING FEDERATION」で公開された動画で、堀口は日本人格闘家に物申す場面があったのだ。
堀口は「今のBREAKING DOWNとかも“境界線”が無くなっちゃってるというかそこが凄い嫌だ」と切り出した。BREAKING DOWNとは、RIZINの人気ファイターである朝倉未来(29=トライフォース赤坂)が社長を務める格闘技イベントで、ルールや防具がほとんどないストリートファイトのような試合が行われている。堀口は、このようなイベントが日本の格闘技のイメージを悪くしていると考えているようだ。
堀口は「空手とか武道とそういう良いイメージで来てたのが、ここ最近未来くんとかのBREAKING DOWNが流行ってきて(格闘技が)すげえ悪いイメージになってきちゃったと思って、そこをしっかり変えていきたい。良いイメージを作ってきた格闘技っていうのを壊されちゃうと“俺がやってきたのは何なんだよ”ってなるじゃないですか」と持論を展開した。
堀口は自身も空手の経験があり、伝統派空手の二段の段位を持っている。彼は、空手や武道といった日本の文化を尊重し、世界で通用する格闘技を目指してきた。しかし、BREAKING DOWNのようなイベントが流行ることで、日本の格闘技が暴力的で乱暴なものと見られることを懸念しているのだろう。
堀口は「BREAKING DOWNの主役である朝倉未来にも苦言を呈した。朝倉は、少年時代にストリートファイトに明け暮れたことから“路上の伝説”というキャッチコピーが付いている。しかし、堀口は笑いながら「不良で成り上がったって言ってるけど、極真空手やってましたよね?チート使ってるじゃないですか」とチクリ。「絶対ダメですよね。自分たちは“絶対に一般の人たちとケンカするな”というのは常日頃から言われてました」とつづけた。
堀口は、朝倉が極真空手の経験を持っていることを指摘し、それをストリートファイトに利用していることを非難した。堀口は、空手や格闘技の技術を持っている者は、一般の人たちとケンカをしないという道徳を重んじている。堀口は、朝倉が自分の技術を誇示するために、防具もルールもない試合を行っていることに対して、不快感を示しているのだ。
堀口は、大みそかに行われるRIZINのタイトルマッチに向けては「派手な試合をしてお客さんを盛り上げたいなと思います。格闘技でこれだけの人を感動させられるんだよっていうのを見せたい」という言葉でこの話題を締めた。堀口は、BREAKING DOWNとは違う、本物の格闘技の魅力を伝えたいという思いがあるのだろう。
堀口恭司は、日本人史上初のBellator世界王者であり、RIZINでも無敗の強さを誇る。彼は、日本の格闘技の代表として、世界のトップレベルと渡り合ってきた。彼は、日本の格闘技のイメージを守るために、日本人格闘家に警鐘を鳴らしたのだ。彼の言葉には、日本の格闘技の未来を考える重みがある。