全国高校駅伝 女子【詳しく】神村学園 5年ぶり2回目の優勝
高校生ランナーが冬の京都でたすきをつなぐ「全国高校駅伝」が24日に行われ、このうち35回の記念大会となる女子は11の地区代表を含む58校が出場しました。鹿児島の神村学園が最終の5区で順位を2つ上げて逆転し、5年ぶり2回目の優勝を果たしました。最後のトラック勝負で大逆転での優勝です。
女子のレースは京都市の「たけびしスタジアム京都」をスタートとフィニッシュにマラソンの半分の距離で争われ、各都道府県の予選を勝ち抜いた47校に11の地区代表を加えた58校が出場しました。
レースは序盤、2年ぶりの優勝をねらう宮城の仙台育英が2区でトップに立つと、その後は先頭を譲ることなく、最終の5区にたすきをつなぎました。
一方、鹿児島の神村学園は最終5区に仙台育英と1分20秒差の3位でたすきをつなぎ、アンカーで留学生のカリバ・カロライン選手が力強い走りで追い上げ、残り2キロを切って2位に順位をあげました。
そして最後は仙台育英とのトラック勝負となり、カリバ選手が最後のスパートで逆転して神村学園が1時間7分28秒のタイムでフィニッシュし、5年ぶり2回目の優勝を果たしました。2位は1秒差で仙台育英、3位は地元・京都の立命館宇治でした。
《監督・選手談話》
神村学園 有川監督:「勝てた瞬間 夢のようだった」
5年ぶり2回目の優勝を果たした鹿児島の神村学園の有川哲蔵監督は「ここまでの接戦は想定していなかった。トップに届くかどうか心配だったが、5区のカリバ・カロライン選手の勢いのある走りを見て『これは行ける』と確信した。また、メンバーには『たすきを渡すまで1秒1秒がんばろう』と伝えていたが、全員がそのとおりに走ってくれた。最後のトラックで勝てた瞬間は夢のようだった」と笑顔を見せました。
神村学園 カリバ・カロライン選手:「とてもうれしい」
神村学園のアンカー、カリバ・カロライン選手は、トップの仙台育英との1分20秒差を逆転した自身の走りを振り返り「1分以内なら優勝できると思っていたが、1分20秒ではどうかなと思った。きょうは天気もよく、自分はトラックが少し強いと思っていた。優勝できてとてもうれしい」と話していました。
注目
【最終順位 全記録】
▽1位.神村学園 (鹿児島)1:07:28
▽2位.仙台育英 (宮城)1:07:29
▽3位.立命館宇治 (京都)1:08:16
▽4位.大阪薫英女 (大阪)1:08:52
▽5位.長野東 (長野)1:08:52
▽6位.須磨学園 (兵庫)1:09:16
▽7位.筑紫女学園 (北九州)1:09:16
▽8位.青森山田 (青森)1:09:17