バイナンスは2023年にユーザー数を30％増やし、1億7000万人に達しました。これは、創業者チャンポン・ジャオ氏が米銀行法違反で有罪を認め、43億ドルの罰金を支払って退任したにもかかわらず、同社の強さを示すものです。
テン氏は、「純流入は非常に堅調で、新規ユーザーも着実に流入し続けている」と述べました。また、「機関投資家」からも強い関心が寄せられていると付け加えました。
バイナンスは、Binance Pay、Binance Earn、ピア・ツー・ピア（P2P）プラットフォームなどのサービスも拡大しました。これらのサービスは、暗号資産の利用と普及に貢献しています。
バイナンス、コンプライアンスに力を入れる
バイナンスは、規制当局との関係改善にも努めました。同社は2023年にコンプライアンスに2億1300万ドルを支出し、取引所およびNFT市場でのウォッシュトレードの監視を強化しました。また、取引監視のための社内管理システムを構築し、セキュリティ監査を受けました。
バイナンスは、米政府が承認したコンプライアンス監視に今後5年間、コストを費やすことに同意しています。支出は2022年から35％増加しており、2024年はさらに高額になることと見られています。
バイナンスの規制関連チームは、世界中の法執行機関からの約6万件の要請を処理し、120回のトレーニングセッションを実施しました。
テン氏は、「当社は数年ではなく、数十年継続するように構築されている」と報告書に記しています。バイナンスは、暗号資産の未来を切り開くために、挑戦と変化に対応していくとの姿勢を示しています。
