朝倉海がTKO勝ちで王座奪取!「やっと勝てました!」
「RIZIN.45」(31日、さいたまスーパーアリーナ)
朝倉海がバンタム級王座をかけて、フアン・アーチュレッタと対戦。2回3分20秒でTKO勝利し、王座を奪取した。
1回、アーチュレッタの右フックが朝倉の頭部にヒット。朝倉はバランスを崩しかけたが、たたみかけてきたアーチュレッタの攻撃をかわし、逆にグラウンドで肘を打ち込んだ。1回、ゴングが鳴った後にアーチュレッタがパンチを連打し、朝倉が怒りをあらわにする場面も。アーチュレッタにはイエローカードが提示された。
2回、前に出てくるアーチュレッタに対し、カウンターで膝をボディに打ち込み、強烈にヒット。テンカオが決まり、崩れた相手にパンチを連打したところでレフェリーが試合を止めた。
30日に行われた公開計量で挑戦者の朝倉は61キロのリミットをクリアしたが、王者フアン・アーチュレッタが63・8キロの2・8キロオーバー。ベルトを剝奪され、試合の実施については協議を続けていた。
試合開催が決まったのは当日。榊原CEOが興行の冒頭で「通常であれば試合はキャンセルだが、(今回は)海側にジャッジが委ねられる。やらない選択肢もあったと思うが、これだけ多くのお客さまに集まってもらって(という思いが朝倉にあって)今朝、両者合意した」と説明した。
試合1時間前に両者68キロリミットで再計量を行ったうえでの開催。試合は、朝倉が勝った時のみ王座奪取。アーチュレッタが勝ってもノーコンテストだった。
快勝の朝倉は「やっと勝てました。これからも挑戦する姿を見せて、勇気を与えたいと思います。僕ら兄弟は、世界のトップを取りたいと思っています。来年、兄貴にも取ってもらいたいと思います」と語り、歓声を浴びた。