青学陸上部の逆転劇 ─ 原晋監督の苦闘と寮母の支え
今年も箱根駅伝が開幕し、注目を集める中、青山学院大学陸上競技部がどのような走りを見せるのか期待が寄せられています。しかし、その裏には3年間の奮闘と逆転劇が隠されていました。
原晋監督が率いる青学陸上部は、最初の3年間で予選会での結果が思わしくなく、本選出場は果たせませんでした。特に最終年の16位という成績は、寮内の団結力の低下が一因でした。監督は、新しい方針として人間性よりも記録を優先する形でスカウティングを進め、これが裏目に出てしまいました。一部の選手は寮のルールを破り、周囲に悪影響を与える事態となりました。
こうした苦境に立たされた監督と原美穂寮母は、辞めずに最後の1年を戦いたいとの思いを抱きました。しかし、それには大学の理事たちへの必死のプレゼンテーションが必要でした。監督は、学生たちが頑張り、寮生活に耐えている姿を訴え、1年間の任期延長を手に入れました。
最上級生になる学生たちも、原監督とともに箱根に挑戦したいとの熱い思いで大学に訴えかけ、ついに再び箱根駅伝に挑むチャンスを手に入れたのです。
次回は、青学陸上部が逆転の一歩を踏み出す様子に迫ります。