5日の米株式市場は小幅高で取引を終えました。経済指標が相次いで発表される中、方向感を見出すのは難しく、国債相場とドルも12月雇用統計の影響を受けて乱高下しました。
以下は、主要な株価指数の終値および変化率です:
S&P 500種株価指数: 4697.24(前日比 +8.56、変化率 0.18%)
ダウ工業株30種平均: 37466.11(前日比 +25.77、変化率 0.07%)
ナスダック総合指数: 14524.07(前日比 +13.77、変化率 0.09%)
S&P 500種株価指数は前週までの9週連続の上昇にピリオドを打ち、今年最初の週は週間ベースで1.5%下落しました。これは昨年10月下旬以来の大きな下落率です。
ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのトム・リー氏は、2024年最初の4営業日が株式市場にとって散々なスタートとなり、「1月の相場はその年の行方を映す傾向にある。つまり、取引初週のこの混乱は、厳しい1年を覚悟せよと我々に告げているのだ」と指摘しました。
米国債相場は雇用統計やISM非製造業景況指数の発表に敏感に反応し、乱高下。一方で、ドルも対主要通貨に対する乱高下が見られました。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間ベースで0.9%上昇し、6営業日ぶりに反落しました。
金スポット相場は小幅に上昇し、ISM非製造業景況指数の雇用指数が市場予想を下回り、金融当局の急速な利下げ観測が高まったことが影響しています。金の週間変動に注目が集まります。
ニューヨーク原油相場はリビアでの生産混乱や中東情勢の緊迫化を背景に反発しました。週間ベースでは上昇し、地政学リスクが相場に影響を与えました。