米証券取引委員会(SEC)の委員長、ゲイリー・ゲンスラー氏は、グレイスケールによるビットコイン現物ETFの却下でSECが敗訴し、同様の現物ETF申請に限定的な手段しかないことを認めました。ゲンスラー氏は声明で、今回の承認は「最も持続可能な前進」であると述べましたが、「ビットコイン自体を承認または推奨したわけではない」とも明言しました。
彼はビットコインの特性について言及し、「主に投機的で価格変動の大きな資産であり、非合法活動にも使われている」とし、投資家には引き続き慎重であるよう警告しました。また、「これは委員会が暗号資産証券の上場基準を承認する意思があることを示すものではない」と述べ、他の暗号資産や市場参加者に対する見解を明確にしました。
SECの委員の一人であるキャロライン・クレンショー氏は、承認に異議を唱え、「彼らは投資家保護をさらに犠牲にする可能性のある身勝手な道に導いた」と述べ、批判的なスタンスを示しました。一方、ヘスター・パース委員は今回の決定を「不必要だが結果的に生じてきた物語の終焉」と称賛し、過去の却下に対する司法の叱責を指摘しました。