こんにちは、フィギュアスケートファンの皆さん。2023年のフィギュアスケート世界選手権男子シングルSPが、宇野昌磨選手(トヨタ自動車)の圧巻の演技で幕を開けました。3月23日、さいたまスーパーアリーナで行われたこの大会で、宇野選手は104.63点を獲得し、首位に立ちました。今回のパフォーマンスは、今シーズンの男子シングルSPでの最高得点となりました。
宇野選手は冒頭から4回転フリップと4回転トーループ+2回転トーループの連続ジャンプを見事に成功させました。後半のトリプルアクセルもきれいに着氷し、高いレベルのスピンやステップも披露しました。その演技は表情豊かで、音楽との一体感が感じられる素晴らしいものでした。
前日の練習で足首を負傷していた宇野選手。その不安を覆すような見事な演技に、宇野選手自身も「出し切れたと思います。完璧なショートプログラムではありませんでしたけれども、久々に状態が悪いこともあって、感情を試合にぶつけるような、『さあ頑張るぞ』という気持ちで望みました。その分、うれしさがこみ上げてきました」とコメントしました。
海外メディアもこの宇野選手の素晴らしい演技に絶賛の声を上げています。ロイター通信は「宇野昌磨が自然体で首位発進した」と報じ、「連覇に向けて弾みをつけた」と伝えました。オリンピックチャンネルも宇野選手の演技を「熱のこもった演技」と評価しました。
米国のフィギュアスケート専門サイト「アイスネットワーク」は、「宇野昌磨、最も経験豊富な選手。彼は自分の力を見せつけ、今季世界最高得点を出し、2位に4点以上の差をつけた。彼は自分のスタイルを貫いた」と宇野選手の演技を高く評価しました。
次なる戦いは25日に行われるフリースケーティング(FS)。宇野選手は「(連覇への)プレッシャーが自分に掛かるくらいの状態で臨めたら」と語り、ますます期待が高まります。宇野選手の連覇に向けた挑戦に、改めて注目が集まります。