ヴィッセル神戸が浦和レッズを1-0で下し首位キープ
明治安田生命J1リーグ第30節で、首位のヴィッセル神戸と3位の浦和レッズが激突しました。両チームはタイトル争いを繰り広げ、白熱した一戦となりました。
試合は前半から神戸が攻勢に出ます。9分には、左サイドからのクロスに大迫勇也がヘディングで合わせますが、浦和のGK西川周作が好セーブで防ぎます。その後も神戸は大迫や久保裕也、ジェアン・パトリッキなどの攻撃陣がチャンスを作りますが、浦和の堅い守備に阻まれて得点を奪えませんでした。
浦和もカウンターから何度か神戸のゴールに迫りますが、決定的なシュートは放てません。前半はスコアレスで終了しました。
後半も神戸が主導権を握ります。しかし、浦和は粘り強く守り、神戸の攻撃をしのぎます。試合は終盤に差し掛かり、引き分けに終わるかと思われましたが、そのとき神戸にチャンスが訪れます。
90分、神戸は右サイドからのクロスに大迫が飛び込みますが、浦和のDF槙野智章が手でボールを触ってしまいます。主審は即座にPKを判定し、槙野にはイエローカードを提示しました。このPKを大迫が冷静に決め、神戸が待望の先制点を挙げました。
その後、浦和は同点に追いつこうとしますが、時間は残されていませんでした。試合は、神戸が1-0で浦和を下し、3試合ぶりの勝利を収めました。
神戸はこの勝利で勝ち点を64に伸ばし、首位の座をキープしました。2位の横浜F・マリノスも、同日にアビスパ福岡に2-1で勝利して勝ち点62を維持したため、神戸との勝ち点差は2のままです。残り4試合となったJ1リーグは、神戸と横浜FMの2強争いが続く展望となりました。
一方、浦和はこの敗戦で勝ち点を53にとどまり、3位の座をキープしましたが、4位の名古屋グランパスに勝ち点差1まで迫られました。浦和は、次節の横浜FM戦で巻き返しを図る必要があります。
試合のヒーローとなった大迫は、今季20得点目をマークしました。これは、自身のキャリアハイである2013年の19得点を上回る記録です。また、J1リーグの得点王争いでも、2位の横浜FMのエウベルに4点差をつけてトップに立っています。
大迫は試合後のインタビューで、「僕にゴールを取らせてくれるチームに感謝しています。今日は、浦和の守備が非常に厳しかったですが、最後まで諦めずにチャンスを作り続けました。PKは、自信を持って蹴りました。チームのために貢献できて嬉しいです」とコメントしました。
神戸は、次節、10月29日にホームでアルビレックス新潟と対戦します。大迫は、この試合でもゴールを狙い、チームの初優勝に近づけるでしょう。