【衝撃!】キャメロン元首相が外相に!問題発言の内相解任について
2023年11月13日、イギリスのリシ・スナク首相は、問題発言が原因で辞任したスエラ・ブラヴァマン内相の後任として、デーヴィッド・キャメロン元英首相を外務・英連邦・開発大臣に任命したと発表しました。この衝撃的な人事には賛否両論が渦巻いています。
「デーヴィッドはイギリスの外交政策において豊富な知識と経験を持ち、世界中に強力な人脈を築いてきた。彼はイギリスの国益を守り、グローバル・ブリテンのビジョンを実現するために、私の信頼するパートナーとなるだろう」とスナク首相は述べました。
キャメロン氏は、EU離脱を受けて2016年に首相を辞任して以来、政界から遠ざかっていましたが、その経験と人脈を買われての復帰となりました。しかし、この異例の復帰には様々な意見が寄せられています。
キャメロン氏は1966年生まれの57歳で、保守党の若手リーダーとして2005年に党首に選出され、その後首相として数多くの課題に取り組みました。2010年の総選挙では、労働党を破って第一党となり、自由民主党との連立政権を樹立して首相に就任しました。その後も2015年の総選挙で単独過半数を獲得し続けましたが、EU離脱を訴えながらも2016年の国民投票で離脱派が勝利し、首相辞任を余儀なくされました。
「イギリスは今、世界において重要な役割を果たすべきだ。私はスナク首相のリーダーシップに感銘を受けており、彼の下で働くことを光栄に思う」とキャメロン氏はコメントしました。
キャメロン氏の外相就任は、スナク首相が政権の危機を乗り越えるために、有力な人材を登用する戦略の一環と見られています。しかし、野党からは厳しい批判が巻き起こりました。
自由民主党のエド・デイヴィー党首は、「キャメロン氏は、イギリスの歴史上最悪の首相の一人だ。彼はEU離脱の国民投票を招き、イギリスの経済と国際的な地位を損なった。彼を外相にすることは、イギリスの外交政策にとって大きな誤りだ」と非難しました。
労働党のサー・キア・スターマー党首も、「キャメロン氏は、イギリスの歴史上最も分断を引き起こした首相の一人だ。彼を外相にすることは、イギリスの外交政策にとって大きな後退だ」と指摘しました。
キャメロン氏の外相就任は、イギリスの外交政策にとって新たな展開をもたらすこととなります。彼のEU離脱をめぐる歴史的な決断が、今後の外交戦略にどのような影響を与えるのか、国内外で注目が集まっています。