創価学会名誉会長 池田大作氏 享年95歳で死去
2023年11月15日、創価学会名誉会長であり、創価学会インタナショナル(SGI)会長でもあった池田大作氏が死去したことが、創価学会から発表されました。享年95歳だった池田氏は、創価学会の第3代会長として、日本最大規模の宗教団体に育て上げるとともに、世界各国の指導者や知識人との対話を通じて、平和と人間の尊厳のために尽力しました。
池田氏は1928年1月2日、東京府荏原郡入新井町(現在の東京都大田区大森付近)に生まれました。1947年に創価学会に入信し、戸田城聖第2代会長のもとで布教活動に従事。1957年には大阪事件と呼ばれる公職選挙法違反の疑いで逮捕・起訴されましたが、1962年に無罪判決が言い渡されました。1960年には、戸田会長の死去に伴い、32歳で第3代会長に就任し、創価学会の信者数を飛躍的に増やし、1964年には政党として公明党を結成しました。
池田氏は、創価学会の国内外の発展に努めるとともに、世界平和の実現に向けて、多くの対話を行いました。その相手は、中国の鄧小平、ソ連のコスイギン、アメリカのキッシンジャー、イギリスのトゥーイー、ブラジルのルーラ、インドのラジーヴ・ガンディーなど、政治・経済・文化の分野で活躍した人々でした。また、仏教者として、仏教の根本経典である法華経の解説や、日蓮の御書の講義を行いました。そのほかにも、小説『人間革命』や『新・人間革命』、詩集『戦争と平和』や『希望の詩』など、多数の著作を発表しました。
池田氏は、2010年11月に米大学からの博士号授与式典に出席したのを最後に、公の場に姿を見せなくなりました。その後の容体は明らかにされませんでしたが、機関紙の『聖教新聞』には、本人執筆とされる会員へのメッセージが時折掲載されました。池田氏の死去に伴い、創価学会は、原田稔第6代会長を中心に、池田氏の遺志を継承し、創価学会の発展と世界平和の貢献に努めるとしています。
池田大作氏は、日本の宗教界において、功罪相半ばするカリスマ的な存在でした。その生涯は、多くの人々に影響を与え、賞賛も批判も呼んだ。しかし、池田氏が目指したのは、人間の尊厳と幸福の実現であり、それは、今もなお、多くの人々の心に resonating しているのではないでしょうか。