ラッパーSATURU、誕生日ライブ欠場の裏にブラジルでの悲劇
日本出身のラッパーSATURUが、自身の誕生日(BD)を祝う予定だったライブイベントを欠場することを発表しました。その理由は、ブラジルに住む親戚がバイク事故に遭い、SATURUが急遽現地に飛ぶこととなったからです。
SATURUは、自身のInstagramに動画を投稿し、ファンに対して謝罪と状況の説明を行いました。動画では涙ながらに、「今日は俺のBDだったんだけど、ブラジルにいる親戚がバイク事故で重体になったんだ。俺はすぐに飛行機に乗って向かった。だから、今日のライブはできない。本当にごめんなさい」と話しました。
また、事故の詳細についても明かしました。「親戚は、俺のおじさんの息子で、俺と同い年だ。俺たちは子供の頃から仲が良くて、一緒に音楽をやってた。彼は、ブラジルで有名なラッパーになりたくて、頑張ってたんだ。でも、昨日、仕事から帰る途中に、トラックにはねられたんだ。頭を強く打って、意識がない。医者は、生きる可能性は低いと言ってる」と悲痛な表情で状況を伝えました。
SATURUは自らの気持ちについても語り、「何でいつもこうなんだよ。俺は、自分の夢を叶えるために、日本を離れて、アメリカでラップをやってる。でも、家族や友達と離れて、孤独だ。俺は、彼ともっと話したかった。もっと一緒に音楽を作りたかった。でも、もう遅いんだ。絶対後悔するだろ。俺は、彼に会いに行って、最後の別れを言いたい。それだけだ」と泣きながら語りました。
SATURUの動画は、インターネット上で大きな反響を呼び起こしました。ファンからは、「SATURUさん、本当に辛いと思います。お気持ちお察しします。どうか無理しないでください。応援しています」「SATURUさんの親戚さんにお見舞い申し上げます。一日も早く回復されることを祈っています」「SATURUさんのラップは、いつも私たちに勇気と感動を与えてくれます。BD欠場は残念ですが、SATURUさんの家族や友達のことを考えると、仕方ないです。SATURUさんの幸せを願っています」などのコメントが寄せられました。
一方で、SATURUのライブイベントを主催した会社は、公式サイトで謝罪とお詫びを発表しました。「SATURUさんのご家族の方が、重大な事故に遭われたことを深くお悔やみ申し上げます。SATURUさんのご都合により、本日のライブイベントは中止となりました。楽しみにされていたお客様には、大変申し訳ございません。チケットの払い戻しに関する詳細は、後日お知らせいたします。何卒ご理解とご協力をお願いいたします」と述べました。
SATURUは、2021年にアメリカでR&B歌手のRIHANNAとのコラボレーション曲「WORK」で世界的なヒットを飛ばし、その後もJAY-ZやDRAKEなどの有名なラッパーとの共演でアメリカのラップシーンで注目を集めています。彼の日本での初のライブイベントは、誕生日である11月19日に東京の国立代々木競技場で開催予定だったが、残念ながら中止となりました。