こんにちは、天体観測ファンの皆さん！
11月の夜空には、見どころが盛りだくさんです。
今回は、11月の夜空で観察できる主要な天体や流星群についてお話ししましょう。
どの天体も素晴らしいショーを繰り広げてくれますので、ぜひお見逃しなく！
1. 木星の輝き
11月の夜空で目立つ存在の一つが木星です。
11月3日には「衝」と呼ばれる木星の見頃の時期を迎え、夜空で最も明るく
輝いています。
木星は太陽系で最大の惑星で、ガスと液体の金属で構成されています。
望遠鏡や双眼鏡を使って観察すると、木星の表面には赤褐色の縞模様や大赤斑と
呼ばれる巨大な嵐が見えることでしょう。
また、木星の周りを公転する4つの大きな衛星も楽しめます。
夜の日没後、東の空から昇り、夜明け前に西の空に沈むため、一晩中観察する
ことができます。
2. 土星の美しい輪
木星の近くには、土星も見ることができます。
土星はやや暗く、黄色みがかった色をしています。
土星は太陽系で2番目に大きな惑星で、氷と岩石で構成された美しい輪が特徴です。
望遠鏡で観察すると、土星の輪の形や傾きがはっきりわかります。
土星の周りには多くの衛星が公転しており、その中で最大の「タイタン」は
双眼鏡で見ることができます。
土星は、夜の早い時間に南の空に現れ、深夜に西の空に沈みます。
3. 金星の明けの明星
明け方の空には、金星が輝いています。
金星は太陽系で最も近い惑星で、そのため太陽の光を強く反射して明るく輝いています。
金星はしばしば「明けの明星」と呼ばれます。
11月9日から10日にかけて、金星と細い月が接近する美しいシーンも楽しめます。
金星は、11月の夜明け前に東の空に輝き、その輝きは目を引くことでしょう。
4. 流星群の美しいショー
11月には、流星群の出現もあります。
流星群は、地球が彗星の残した塵の帯を通過する際、大気中で発光する現象です。
11月には、「おうし座流星群」と「しし座流星群」が見られます。
おうし座流星群は11月13日頃に活動が極大に達します。
出現数は少ないものの、明るい「火球」と呼ばれる流星も見られるかもしれません。
おうし座流星群は、おうし座の方向から発生し、夜が深まるにつれて高く上がります。
しし座流星群は、11月18日に活動が極大になります。
しし座流星群は、約33年ごとに大出現を迎えることで有名ですが、今年は出現数は
少ないです。
それでも、しし座流星群も「火球」が多い流星群の一つで、見られたら幸運です。
しし座流星群は、しし座の方向から発生し、夜の中頃から南の空に見えます。
11月の夜空は、惑星や星座、流星群など、多彩な天体が楽しめる月です。
晴れた夜には、家の近くや暗い場所に出かけて、天体観測を楽しんでみてください。
