中国の新興EVメーカー「HiPhi」が広州モーターショー2023で新型「HiPhi A」を初公開
HiPhi(ハイファイ)が、広州モーターショー2023で、驚異的な性能を誇る4ドアのハイパーEVである新型「HiPhi A」を初公開しました。この車は、2025年前半に限定生産とデリバリーを開始する予定で、まさに電動の4ドアGT-Rと呼べるほどのスペックを持っています。今回は、この「HiPhi A」の魅力について紹介します。
HiPhi Aのデザイン
HiPhi Aは、未来的な4ドアGTスタイルを持ち、カーボンファイバーとマットペイントの組み合わせでレーシーなフォルムを実現しています。フロントには、GT-Rを彷彿とさせる縦長のヘッドライトと大きなグリルが配置され、バンパーには多段形状の飾りが施されています。サイドには、ワイドなフェンダーパネルとワイドタイヤが強烈なビジュアルインパクトを与えます。リアには、GT-Rをも上回る巨大で派手なスポイラーが取り付けられ、高速安定性を高めています。インテリアは、ドライバーにフォーカスしたレーシーなフロントシートと、大人2名がリラックスできる快適なリアシートが確保されています。
HiPhi Aの性能
HiPhi Aの最大の特徴は、自社開発した高性能電動パワートレインを搭載していることです。このパワートレインは、800Vプラットフォームをベースにしており、フロントに1基、リアに2基のモーターを配置しています。最高システム出力は、なんと1305PSを発揮します。モーターには、超高速カーボンファイバーローター設計とオイル冷却技術を採用し、2万2000rpmの超高速回転と、30分以上の超長時間高出力が可能になっています。バッテリーパックには、カーボンファイバー製の防弾ボトムシールドと耐火スプレーを採用し、高い安全性も確保しています。走行性能は、0-100km/h加速が2秒強、最高速度が300km/hを目標に掲げています。
HiPhi Aの技術
HiPhi Aは、高性能アルミ合金、ナノセラミックス、その他の革新素材をシャシーに採用しています。また、上海理工大学との協力により、革新的な3Dプリンタ技術を製造工程に採り入れる予定です。さらに、航空機で使用されるグレードのチタニウムを内外装トリムに初導入しています。HiPhi Aは、テクノロジーの頂点を目指すと同時に、クラシックへのオマージュをささげる新時代の芸術作品と言えるでしょう。
まとめ
HiPhi Aは、中国の新興EVメーカーが世界に挑戦するハイパーEVとして、広州モーターショー2023で初公開されました。この車は、2025年前半に限定生産とデリバリーを開始する予定で、まさに電動の4ドアGT-Rと呼べるほどのスペックを持っています。未来的なデザイン、驚異的な性能、革新的な技術を兼ね備えたHiPhi Aは、EV市場に新たな風を吹き込むことでしょう。