「ほぼ全裸」の胸と下半身をパールで隠しただけ… 米セレブの過激衣装、「隙間が多すぎる」と意外な人から不満の声
実業家としても活躍する米セレブのキム・カーダシアンは、ときに過激なほどのファッションで世間の注目を集めてきた人物。今年のファッションの祭典「メットガラ」でも、ほとんど布の面積がない衣装のうえに、何重にもなったパールのチェーンで胸や下半身を隠しただけのネイキッドドレスで多くの人を驚かせた。とはいえ、そのファッションがすべての人に好評だった訳ではないようだ。11月23日にHuluで配信が始まった「カーダシアン家のセレブな日常」最新エピソードの中では、カーダシアンの娘ノース・ウェストが、この時の母親のファッションを揶揄する一幕があった。しかもそれをデザインしたダニエル・ローズベリーの目の前でだ。
どんな子どもでも、親のスタイルに不満を覚える時が来るものだ。それがたとえ、ファッションアイコンの子どもであっても。
メットガラは毎年5月に開催され、今年はファッション界の巨匠でデザイナーの故カール・ラガーフェルドに敬意を表するというテーマが掲げられた。米ニューヨークにあるメトロポリタン美術館で開催されるこのイベントで、常に注目を集めてきたカーダシアン。今年もパールをふんだんに用い、パフスリーブと長い裾が特徴的なドレスをまとって参加した。
「パールの間の隙間が空きすぎている」
カーダシアンとノースはメットガラに先立って、スキャパレリのクリエイティブディレクターであるローズベリーの元を訪れ、ドレスの試着を行っていた。だがノース(当時9歳)はドレスがあまり気に入らなかったらしく、母親に「改善の余地ありだね」と告げていたという。
「パールの間の隙間が空きすぎていた」とノースは述べ、さらにこう続けた。「母はドレスをビリビリに引き裂かれたハワイの少女みたいに見えたし、パールも偽物っぽく見えた」
ノースは上半身のパールを留める役割を果たしていたダイアモンドのチョーカーも気に入らず、カーダシアンとローズベリーに「ダイアモンドが台無しにしている感じがする」と言ったという。
これを受けてカーダシアンはノースに、「あなたは間違っていると思う」と反論。自分以外の人の気持ちを尊重することが大切だと注意した。「正直でありつつ、人の気持ちを傷つけない方法もある」と彼女は娘を諭し、さらにこう続けた。「あなたにはそのことを学んでほしい。大好きではないかもしれない、という言い方もできるでしょう」これに対してノースはこう言い返した。「あなたのネックレスやドレス、大好きではないかもしれない。でも良かれと思って言っているのよ。これでいい?」
カーダシアンは番組のインタビューに対して、娘が「批判的な」性格であることを明かし、「あの体験は私にとって悪夢だった」と認めた。だが彼女は一方で娘の正直さを高く評価し、「ノースは嘘をつかない。そこが素晴らしいところ」だと語った。
娘の一番のお気に入りは「水滴ドレス」
「だから私は、娘に教えようとしているの。余計な口出しをして、理由もなく人を叩きのめす必要はないんだって。もっと柔らかく伝える方法があるんだって」デザイナーのローズベリーは、このフィッティングでの出来事をどう受け止めればいいか分からず、カメラに向かって「9歳の子どもに酷評されてしまった」と語った。
3人はカーダシアンが過去のメットガラで身につけた衣裳についても振り返り、10歳になったノースはここでもさまざまな意見を述べた。
それによれば、ノースの一番のお気に入りはカーダシアンが2019年のメットガラで着用したティエリー・ミュグラーの「水滴ドレス」。体にぴったり沿ったヌードカラーのミニドレスで、クリスタル製の水滴が幾つも垂れ下がっているものだ。だが2021年に話題を呼んだあのバレンシアガの全身黒ずくめの装いは好みではなかったという。
#セレブ #カーダシアン
「まるで全身ビニール袋で覆われて窒息しているみたいに見えた」とノースは言った。
カーダシアンには元夫カニエ・ウェストとの間に、ノースのほかにもセイント(7)、シカゴ(5)とサーム(4)の3人の子どもがいる。カーダシアンとウェストは10年連れ添った後、2021年に離婚した。