こんにちは、このブログをご覧いただきありがとうございます。今回は、私人逮捕系YouTuber「煉獄コロアキ」こと杉田一明容疑者(40)が再逮捕された事件について、詳しく解説していきたいと思います。
事件の概要
杉田容疑者は、2023年9月、東京・千代田区の帝国劇場付近で、18歳の女性に「チケットの不正転売をしている」と詰め寄り、その様子を撮影してYouTubeに投稿しました。しかし、女性はチケットの転売とは無関係で、全くの無実でした。杉田容疑者は、女性の顔にモザイクをかけずに動画を公開し、女性の名誉を毀損(きそん)した疑いがもたれています12。
杉田容疑者は、この事件で2023年11月13日に名誉毀損の疑いで逮捕されましたが、その後、別の事件で再逮捕されました。再逮捕された事件とは、2023年8月、東京・渋谷区の路上で、男性に「チケットの不正転売をしている」と詰め寄り、その様子を撮影してYouTubeに投稿した事件です。この事件でも、男性はチケットの転売とは無関係で、杉田容疑者は男性の顔にモザイクをかけずに動画を公開し、男性の名誉を毀損した疑いがもたれています34。
杉田容疑者は、この事件で2023年11月24日に名誉毀損の疑いで再逮捕されましたが、それだけではありません。杉田容疑者は、男性を不当に拘束したことで、暴行や威力業務妨害などの疑いも持たれています34。杉田容疑者は、男性に対して「警察に連れて行くぞ」と言って、男性の腕をつかんだり、男性の荷物を奪ったりしました。また、男性が逃げようとしたときには、男性の足を蹴ったり、男性の背中に飛びかかったりしました。これらの行為は、男性の身体的な自由や安全を侵害したと言えます。
私人逮捕の要件と違法性
では、杉田容疑者の行為は、私人逮捕と呼べるのでしょうか?私人逮捕とは、警察官ではない一般の人が、犯罪の容疑者を現行犯で逮捕することです。私人逮捕は、刑事訴訟法第213条によって認められていますが、その要件は厳しく定められています5。私人逮捕の要件は、以下の3つです。
- 現行犯であること
- 逮捕する人が現場に居合わせたこと
- 逮捕する人が警察官に引き渡すこと
現行犯とは、犯罪が行われている最中か、犯罪が終わった直後のことを指します。現行犯でなければ、私人逮捕はできません。逮捕する人が現場に居合わせたとは、逮捕する人が犯罪を目撃したか、犯罪の被害者であることを意味します。逮捕する人が警察官に引き渡すとは、逮捕する人が逮捕した人をすぐに警察に通報し、警察官に身柄を引き渡すことを意味します。逮捕する人が逮捕した人を自分の判断で拘束したり、暴力を加えたりすることはできません。
杉田容疑者の行為は、これらの要件を満たしていないと考えられます。杉田容疑者は、チケットの転売という犯罪が行われているという証拠もなく、勝手に人を犯罪者と決めつけて逮捕しようとしました。これは、現行犯でないことになります。また、杉田容疑者は、逮捕した人を警察に引き渡すこともせず、自分の動画のために拘束したり、暴力を加えたりしました。これは、逮捕する人が警察官に引き渡すことを怠ったことになります。したがって、杉田容疑者の行為は、私人逮捕とは言えず、違法な行為だと言えます。
まとめ
私人逮捕系YouTuber「煉獄コロアキ」の杉田容疑者は、チケットの転売とは無関係な人に詰め寄り、その様子を撮影してYouTubeに投稿し、名誉毀損の疑いで逮捕されました。その後、人を不当に拘束したことで、暴行や威力業務妨害などの疑いも持たれています。杉田容疑者の行為は、私人逮捕の要件を満たしておらず、違法な行為だと言えます。私人逮捕は、犯罪の防止や検挙に貢献することができますが、その反面、人の権利や尊厳を侵害することもあります。私人逮捕をする場合は、その要件や違法性を十分に理解し、慎重に行う必要があります。