アイドルとスケーター、二つの世界で生きる清司麗菜の#skatelife
スケートボード・ストリートの世界選手権が12月13日から17日まで東京・有明コロシアムで開催されます。この大会には、世界のトップスケーターたちが集まり、2024年パリ五輪の出場権をかけて競います。そんな中、一人のアイドルが取材に挑みます。彼女の名前は清司麗菜さん。NGT48のメンバーでありながら、スケートボードにも熱中するガールズスケーターです。
清司さんは、2018年にNGT48に加入しました。中学生からアイドルとして活動を始め、青春の大半をステージに向けてきました。しかし、2021年の東京五輪でスケートボードを見て、その魅力に惹かれるようになりました。スケーターたちの技や表情、そして互いにリスペクトし合う姿に感動したのです。それから、スケートボードを始めることを決めました。
最初は「プロを目指す」と言っていた清司さんですが、実際にスケボーの世界に足を踏み入れると、その広さと深さに驚きました。今年出場した初めての大会では、ランク外に終わりました。知れば知るほど、トップスケーターのすごさを感じるようになりました。しかし、それでもスケボーをやめることはできませんでした。なぜなら、スケボーを通じて出会った仲間たちとのつながりが、彼女にとってかけがえのないものになったからです。
清司さんは、スケボーを始めてから、アイドル人生で初めての「友達」を作りました。名前も顔も知らない人たちと互いに教え合ったり、褒めあったりする。転倒すれば手を引く。スケーターたちの世界はトップもボトムも関係なく、カルチャーとしてただそこにあります。清司さんは、そんなスケーターたちから「プロ」の背中を見ました。ブランドとのタイアップ、シグネチャーモデルの発売、SNSでの発信など、競技を離れてなお、輝きを増す彼・彼女たちの姿に刺激を受けました。
そして、今回の世界選手権の取材の仕事が舞い込んできました。清司さんは、アイドルとしての活動の傍ら、スケボーにも真剣に取り組む姿が注目され、この仕事を与えられたのです。しかし、それは決して楽な仕事ではありませんでした。清司さんは、自分が「アイドルだから」取材の仕事を得たことを自覚していました。そして、スケーターたちから「にわか」に見られるのではないかという不安も抱えていました。
しかし、清司さんは、それでも世界選手権へ行く意味があると思いました。なぜなら、スケボーを始めたときに感じたあの感動を、多くの人に伝えたいと思ったからです。スケーターたちの技や表情、そして互いにリスペクトし合う姿を、自分の言葉で伝えることができたら、それはとても素敵なことだと思いました。そして、それは自分自身のスケボーへの愛情の表れでもありました。
清司さんは、アイドルとスケーター、二つの世界で生きることの難しさや楽しさを語ります。彼女の#skatelifeは、まだまだ続きます。
