トルコのエルドアン大統領は、ガザへの攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ首相を激しく非難した。ネタニヤフ首相はこれに対して反論し、エルドアン大統領の道徳観を問うた。
エルドアン大統領の演説
エルドアン大統領は27日、トルコの首都アンカラで演説した。その中で、イスラエルのネタニヤフ首相について次のように述べた。
「(ナチス・ドイツの)ヒトラーと何が違うのか。やっていることは同じだ」
エルドアン大統領は、イスラエルを支援する米欧諸国の対応にも不満を表明した。
「すべて西側や米国が支援している」
ネタニヤフ首相の反発
ネタニヤフ首相は、エルドアン大統領の発言に憤慨した。声明を発表し、次のように反論した。
「クルド人を虐殺する人が道徳を説けるのか。(イスラエル)軍はテロ組織を排除するために戦っている」
ネタニヤフ首相は、エルドアン大統領がクルド人に対して行っている人権侵害を指摘した。イスラエルは、ハマスなどのテロ組織による攻撃に対抗していると主張した。