米国証券取引委員会(SEC)が、仮想通貨ビットコインに関する現物投資型上場投資信託(ETF)の上場を承認したことで、仮想通貨市場が大きな躍進を遂げました。これにより、暗号資産業界最大のビットコインが、ウォール街だけでなく一般の投資家にも広くアクセス可能となり、市場に新たな活気が生まれることが期待されています。
SECは、大手資産運用会社であるブラックロック、インベスコ、フィデリティ、そしてヴァルキリーなどからの申請を承認し、これにより11つのファンドが11日から取引を開始することが許可されました。また、デジタル資産運用企業であるグレースケール・インベストメンツが提供する「グレースケール・ビットコイン・トラスト」(銘柄コード:GBT)のETF転換も認められました。
この歴史的な決定は、デューク大学のキャンベル・ハーベイ教授によれば、「個人投資家も機関投資家も今やカストディーの面倒な問題を心配することなく、暗号資産エクスポージャーのポートフォリオを分散できることを意味する。ETFはポートフォリオの追加を容易にする」と述べられています。
SECのこの決断により、アジア時間の11日の取引では、ビットコインの価格が一時的に4万7000ドル台に上昇し、3.8%高の4万7705ドルを記録しました。この好材料が市場に与えた影響は大きく、仮想通貨投資に対する期待感が高まりました。
なお、この決定は、ビットコインETFに対する長い間の期待と反対を受けてきたSECにとっても異例のものであり、仮想通貨市場における未来の展望が一層明るくなった瞬間でした。