中国を離れる富裕層やミドルクラスの移民が急増し、その影響が世界中のコミュニティに及んでいます。新型コロナ禍により中国の経済低迷と習近平総書記の強権統治に幻滅した人々が、2019年以降110万人以上が国外へ移住。彼らの多くがバンコクのようなコミュニティに流入し、地元経済や不動産市場に大きな変化をもたらしました。
タイには13万人以上の中国人移民が居住し、長期滞在ビザの導入もあり増加傾向にあります。しかし、政府の歓迎姿勢に対し、一部の地元住民は不満を抱き、中国人の行動が現地規範に合わないとの苦情が広がっています。特に中国企業の労働力や商品調達が本国から行われているという批判があり、社会に不満を生んでいます。
中国からの移住者は富を求めており、米国やシンガポール、アラブ首長国連邦など、さまざまな国で不動産やビジネスを展開しています。また、日本では「経営・管理」ビザを利用した移住者が増加し、沖縄では中国人登録者数が16％増加。地元経済に影響を与えています。
中国の急速な経済発展と習政権の政策変更により、多くの中国人が海外移住を考えるようになりました。新型コロナ禍でのロックダウンや干渉が増加する中、自由を求める気運が高まり、世界中で移民数が急増しています。しかし、資金の流出が地域経済に与える影響や社会の課題も浮き彫りになっています。
