バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズは、
8日に富山市総合体育館で行われた島根スサノオマジックとの第7節で、
83-92で敗れた。
これで開幕から12連敗という惨状だ。
全24チーム中、未勝利は中地区の富山と東地区の茨城ロボッツの二つ。
富山の1勝が遠い。
この日の富山は、得点源のSF/PFマイルズ・ヘソン(33)が前節の4日に
故障から復帰するなど、戦力は整っていた。
島根は主力の外国籍選手2人が欠場し、大きく戦力ダウンしていた。
富山にとっては、勝機は十分にあったはずだった。
しかし、試合は富山の思うように進まなかった。
第1クオーター(Q)は、島根の3点シュートが決まり、
15-26と大きくリードされた。
第2Qは、途中出場ながらも攻守で大奮闘したSG水戸健史(38)が
3点シュートを連発し、一時は4点差まで迫ったが、
島根の反撃を許し、
36-54と大きく引き離された。
第3Qは、富山の守備がかみ合い、島根の得点を14点に抑えた。
富山は、PG上田大輔(30)やSF/PF大塚裕土(34)が得点を重ね、
66-68と2点差まで追い上げた。
最終Qにかけて、富山の勢いは止まらないと思われた。
しかし、最終Qでは、富山の攻撃が停滞した。
パスミスやタフショットを打つなど、シュート判断が悪くなった。
島根は、SG/SF小野龍猛(29)やPF/C大塚勇人(33)が
決定的なシュートを沈め、富山の追い上げを振り切った。
富山は、最終Qで17点しか取れず、
83-92で敗れた。
富山の高岡大輔HCは、
「今日のゲームを最後まで戦ってくれた選手を誇りに思います。
つらく、きついシーズンだが、何とかして連敗を脱出したい」
と前を向いた。
水戸は、
「チームは少しずつ良くなっている。(勝利の)きっかけはわかりませんが、
チームを信じてやるしかないです」
と決意を語った。
富山は、得失点差がマイナス179点でリーグワーストだ。
ポイントガード陣のゲームメークで相手守備を崩す場面も少ない。
リバウンドやフリースローも劣勢だ。
富山には、攻守のバランスと安定感が欠けている。
厳しい状況の中、早急にチームを立て直すしかない。
次の試合は、11日に富山市総合体育館で、
中地区3位の新潟アルビレックスBBと対戦する。
富山は、開幕からの連敗を止めることができるだろうか。
富山のファンは、応援するしかない。