難病「ギラン・バレー症候群」と闘う朝ドラ俳優・小堀正博さんの壮絶な体験
2024年3月、朝ドラ常連俳優として知られる小堀正博さんが、突然の体調不良に見舞われました。 最初は花粉症かと思われた症状が、実は「ギラン・バレー症候群」という難病によるものであると診断され、彼の生活は一変しました。
花粉症だと思った違和感が、突然の脱力と呼吸困難に
「2月半ば頃から微熱があり、のどや目に違和感を覚えていました。時期的にも花粉症だろうなと思っていましたが、3月9日にはペンを持つことも本気になり、翌朝「ベッドから起き上がれなくなりました」と小堀さんは振り返ります。その後、救急搬送されて即入院。翌日には呼吸困難を起こし、集中治療室で意識を高めました。
「ギラン・バレー症候群」とは？
この病気は、免疫システムが間違って自分の末梢神経を攻撃してしまうことで発症します。 症状は手足や顔面の麻痺、脱力感、そして重症化すると呼吸困難に至ることも。 「担当医が初期に疑ってくれたおかげで、すぐに血漿交換や免疫グロブリン療法を受けることができました」と彼は語ります。
過酷リハビリと幻覚による心構え
入院後、彼は2週間以上、手を動かすことすらできず、さらに幻聴や幻覚、不眠に悩まされました。しかし、家庭教師の生徒や家族からの励ましの言葉が彼を支えました。
「また芝居がしたい」希望を胸に
「7月の広告撮影に間に合うように」との目標が、大きな彼の支えとなりました。が障害で、横断歩道を渡るのにも時間がかかります。
「以前のように自由に動けるわけではありませんが、一歩ずつできることが増えるのが喜びです。いつかまた、全力で芝居ができるようになるのが目標です」と小堀さんは明るく語ります。
再発のリスクと難病への啓発活動
ギラン・バレー症候群は再発リスクもあり、日常生活では感染症予防が重要です。「この病気で苦しんでいる人たちに希望を届けたい」と、小堀さんは自らの経験を発信し続けています。
「一日一日を大切にし、遊ぶだけでなく、日常生活を余計にしていきたい」と語る彼の姿勢は、多くの人に勇気を与えています。
